「I MISS YOU」を聴いて。

ボンソワー、ぺぺです。
私はJAZZシンガーなのですが17歳くらいから小説を書いてまして(未だ世にはでてませんが)。タイトルまで決まってるんですよ(笑)その名も、『頑張ったのは、恋愛くらい』。メインの登場人物は女性3名に男性1名。東京を舞台に繰り広げられる、それぞれの悩みや弱さを抱えた主人公達が、恋愛を通して自分を見つめ直し成長していくお話です。

今宵はakikoさんのライブへお伺いしてきました。
JAZZを歌い始めた頃、ずっと聴いていたのがペペのスターであるakikoさんのアルバム。22歳のペペには大人びた世界だったけど、確かな居場所だった。

「I miss you」を聴いて、あの頃の自分に戻りちょっぴり切ない風が吹いた。
この曲を聴きながら書いていたストーリーがあるので、ちょこっと載せちゃいます。


小説『頑張ったのは、恋愛くらい』 著者:ぺぺ

(今年もまたこの季節がやって来たんだね。早いね。)

お風呂上がり、部屋の窓を開け放ち四角い空を眺める。隙間からすべり込む夜風が火照った肌にまとわりつき、いつもより良い気分。青臭くどこか懐かしい香りもした。

(元気でやってるかな…)

数分後、どうしようもない寂しさが訪れると、昔の恋愛が頭をよぎる。ラジオから、思い出のナンバーが流れ出した時もそう。ある種の似た胸騒ぎがするのだ。過去にいくら滅茶苦茶な別れ方をした相手でも、その時ばかりは少しだけ愛おしくなる。あの時は、愛しさあまり嫉妬し、自分自身と相手を痛めつけていたのに。月日が経てば、こんなにも寛大に優しく相手を思えるのだから、おかしいな(笑)

そんなかつての恋を窓辺にざっと並べ、遠くから眺めてみた。あくまで客観的に。嘘でも戻りたいとは思わない。でも、急に逢いたくなってしまった。昔の記憶にね。それとも、恋に恋してる自分に逢いたくなったのか。それが正しいのかもしれない。躯中に電気が走り、恋に落ちる快感。今日はその危うい感覚を求めている。どちらにしろ、突飛な行動に出たことは確かだ。それも全部、この季節の変わり目が仕向けたこと。誰かのせいにしよう。

彼は、季節の変わり目になるとやって来る。
その日は、決まって冷たい風が吹くのだ。衣替えしたはずなのに、ウールのカーディガンが必要な時もある。ふと存在を思い出しては、夜な夜なタンスの奥から引っぱり出し、自分の気が済めば大事に畳 んでなおしてしまう。このゲームの様な距離感が、ふとした瞬間に愛おしくなり、無性に欲しくなるのかもしれない。

 

※この章を書いていた時にずっと聴いていたのがこの曲。

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